上の画像を見てください。
A、B、C の内、どの線の長さが左の線(Target line)と同じ長さか分かりますか?
わかりますよね?かなり簡単ですから。
アッシュの同調実験では、約120名が参加し、8人グループになるように組み分けて実験を行いました。
実は、各グループの8人の内、1人だけが本物の被験者で、残りの7人は協力者です。
各被験者は、どの線が一番長いか、またどの線の長さが例と一致しているかを問われます。
この実験にはポイントがあります。
協力者には、敢えて間違った答えをしてもらうのです。
これによって本物の被験者は答えを変えるでしょうか?
この実験により、参加者が他人からの同調圧力で答えを変えるかどうかを確認することができました。
結果は面白いものになりました。
アッシュは、大多数の人は明らかに間違ったものには同調しないだろうと考えていましたが、結果は74%の人が少なくとも一度は同調したのです。
この結果は「プライバシーの重要性を示しています」
人生を変えるような質問には、同調圧力を感じずに回答ができるようにする必要があるでしょう。
反感を買うことを恐れずに自信を持って意見を表明することができる人もいれば、疑ってしまい簡単に流される人もいます。
匿名調査が有効な理由がこれです。
匿名調査では、意見に対して報復やジャッジをされる恐れが無いため、意見を存分に表明することができるのです。
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