三木謙一という天使のように優しい人が、本浦秀夫(=和賀英良)というクズ男に殺されてしまった残念でならないお話です。警察が調査を進めながらストーリーが進んでいくというスタイルの映画です。大して面白くなかったです。
時代背景は、ハンセン病にかかるとひどく差別されてしまう時代のお話です。
幼少時代、本浦秀夫は、父である本浦千代吉がハンセン病にかかっていたため、父と共に各村々を追い出されるという放浪生活をしていました。そんなある日、三木謙一さんの住む村に、千代吉と秀夫が辿り着きます。優しくて正義感の強い謙一さんは、他の村の人たちのように彼らを追い出すことはせず、丁重に迎え入れて対処します。謙一さんは、ハンセン病にかかった千代吉を医療施設へ送ります。また、誰も里親になってくれなかった幼い秀夫の親代わりになることを決意します。しかし、秀夫は、優しく尽くしてくれた三木謙一の元を去り、村から脱走してしまうのでした。
時は流れます。
医療施設に送られたハンセン病の本浦千代吉は、生存していて、三木謙一と文通をしていました。千代吉から謙一への手紙にはいつも、「生き別れてしまった子である秀夫に会いたい」と書いてあるのでした。
そんな本浦秀夫はというと、和賀英良という名前を名乗り、有名な音楽家になっていました。
三木謙一は、和賀英良が本浦秀夫であると気付き、すぐに英良(秀夫)に会いに行きます。
謙一は、英良(秀夫)に、父である千代吉が生きているということを伝え、父に会ってやってくれと頼むのでした。
しかし、謙一はそこで英良に殺されてしまうのでした。
英良は警察の調査によって、捕まることになりました。
以上、要約でした。
感想
感想としては、いくらハンセン病にかかった父と共に、幼少時代にひどく差別されてきたとしても、今現在の幸せに気付けないのは残念でならないです。特に、父が生きているって知った時点で、父のことをなにかしらで憎んでいないのならば、喜んで会いに行くべきだと思います。しかも、どうみても幼少時代父に優しくされてきたように感じますし、それで父に会いに行かないで、挙句の果てに尽くしてくれた謙一を殺すなんてありえません。なにが「宿命」だよって感じです。悲劇のヒロインぶってるただのクズだと思いました。胸くそ悪い映画です。
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